こんにちは。でっぱ虫です。
仲間だ。
牛乳を飲むとお腹をピーヒャラゴロロと壊す仲間達よ。
その下痢・・・もしかして牛乳に含まれる乳糖が原因の1つかもしれないんです。
あなた、乳糖不耐症かもしれませんよ?
はて。乳糖とは何か。
その効果とは?
お腹を壊しちゃうって噂の乳糖不耐症とは何か。
詳しく見ていきましょう!
目次
乳糖とは
乳糖とは、牛乳や母乳に含まれる糖の一種で、別名ラクトースと呼ばれます。
ブドウ糖(グルコース)とガラクトースと呼ばれる2つの糖類が合体してできた二糖類です。
脳や体を動かすエネルギー源です。
食事をすると炭水化物がブドウ糖に変化します。
ブドウ糖が血液中に多いと、糖尿病を引き起こします。
ブドウ糖と同じく、単独では存在せず、何かしらとくっついて存在する糖類です。
乳児の成長を促進する働きがあります。
ガラクトースを上手に代謝できないと、白内症や、肝機能異常などになります。
また、砂糖の約5分の1くらいのほんのりとした甘さがあります。
赤ちゃんには欠かせない栄養素と考えられています。
添加物として、食品や薬にも使われる乳糖
乳糖は添加物としても利用されます。
その場合は、牛乳からミルクホエー(脂肪)とカゼインを取り除いて、濃縮、冷却、結晶化したものを使用します。
ほのかな甘さがあることから甘味料としても使用されます。
また、サプリメントや薬には、賦形剤(ふけいざい)として使用されます。
賦形剤とは、錠剤を安定させて形作るために使われる添加物です。
乳糖の効果、便秘もすっきり?
乳糖は腸で、乳酸菌の餌となり、善玉菌である乳酸菌を増やします。
乳酸菌は腸内を健康に保つため、以下の効果が期待できます。
●肌荒れの予防
●生活習慣病の予防
●骨や歯を丈夫にするカルシウムやマグネシウムの吸収を高める
また、赤ちゃんは、炭水化物からエネルギーを生み出す力がまだないため、この母乳やミルクに含まれる乳糖からエネルギーを摂取しています。
赤ちゃんの成長にとって必要なものなのです。
牛乳を飲んだら、でっぱ虫ってお腹を壊すよね。
もしかしたらこの乳糖が原因かもしれないんだ。
乳糖不耐症とは?下痢と関係あるの?
乳糖はブドウ糖とガラクトースがくっついたものでしたよね。
乳糖が身体の中に入ると、腸内で、この2つに分解されます。
この2つに分解して、吸収するには、糖分解酵素(ラクターゼ)という消化酵素が必要です。
このラクターゼが足りないと、乳糖が十分に分解されません。
その結果、下痢、腹痛、お腹が張った感じ、消化不良などの症状が出ます。
だいたい、乳製品を摂取してから30分~2時間後までにこのような症状が発症します。
また、頭痛やめまい、関節痛などの症状が現れることもあります。
でもなんでラクターゼが足りないの?
何故ラクターゼが不足するの?3つの原因
生まれつき
この場合、赤ちゃんの頃から、下痢や消化不良の症状が続きます。
2次的な原因
風邪などのウイルス感染などによって下痢が起き、その結果、腸に炎症が起きてラクターゼが減少します。
この場合、原因となった風邪などが治れば、やがて下痢などの症状はなくなります。
加齢
ラクターゼは赤ちゃんの頃に最も多く、年をとると段々減っていきます。
個人差はありますが、大人になるにつれ牛乳を飲むと、お腹を壊したりなどの症状が出ます。
日本人のほとんどが乳糖不耐症?
北方、中央ヨーロッパでは、海に面していないため、ビタミンDが豊富に含まれている魚を摂る機会が少ないです。
牛乳などの乳製品は貴重なカルシウム源で、大切な栄養素をとる手段とされています。
そのことから、身体自体が、乳を飲めるように、大人になってもラクターゼを作れるように変化したと考えられています。
ところが、日本人はお米や魚などから、乳以外にも、必要なカルシウムやビタミンDを摂取できます。
そのため、乳糖を分解するラクターゼが必要ないのかもしれません。
なんと、日本人の85%はこの乳糖不耐症と言われています。
また成人の中国人、日本人、朝鮮人、その他アジアの人達で、乳糖を分解できるのはたった5%以下という説もあるんです。
乳糖不耐症かも!じゃあ、どうすればいいの?検査は必要?
乳糖不耐症を改善する手段として、
という方法がよく挙げられますが、成人してから、無理に牛乳や乳糖の含まれたヨーグルトなどを食べる必要は個人的にないと思っています。
何故なら、牛乳が本当に身体にいい飲み物なのか議論がなされているからです。
例えば、ヨーグルトなどにも含まれるカゼイン。
牛乳のたんぱく質の約80%を占めています。
このカゼインは自閉症、発達障害、アレルギーなどを引き起こす可能性があると言われています。
詳しくは
カゼインの危険性。実は悪魔の申し子のような奴だった!?
を読んで下さい。
また、牛乳自体も、劣悪な環境で育てられ、遺伝子組み換えされた餌を食べて育った牛から搾取した可能性もあるのです。
牛乳は有害?安全?私たち消費者が知っておかなければいけないこと
他の食事で栄養素を補えるなら牛乳から栄養素を摂ろうと思わなくても、いいんじゃないかなと思います。
また、成人のほとんどが乳糖不耐症だと言われているので、わざわざ検査する必要もないと思います。
しかし、必要なエネルギーを母乳やミルクに頼っている、赤ちゃんの頃に、下痢などの症状が出るようであれば、必ず病院に行ってください。
病院では乳糖不耐症かどうか、きちんと検査をしてくれます。
乳糖不耐症と診断された場合は、適切な治療や、通常のミルクの代わりになる粉ミルクを選ぶなど、医師の診断に従ってくださいね。
乳糖が含まれる食品 ヨーグルトやチーズは大丈夫?
乳糖は、
などに含まれます。
ヨーグルトは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が牛乳を発酵する際に乳糖を分解してくれるのです。
また、チーズも製造過程で水分と一緒に乳糖がほとんど除去されてるんだって!
だからお腹を壊しにくいのかもしれないね。
最後に
乳糖、乳糖不耐症について理解できたでしょうか?
「牛乳は無理して飲まなくてもいい」という話をしましたが、「え~。牛乳ってグラタンとか料理やお菓子作りにも使用するし困っちゃうなあ」って方は豆乳で代用してください。
また、調整豆乳よりも無調整豆乳のが、余計な添加物が入っていないので身体にいいですよ。
調整豆乳と無調整豆乳の違い!安全な豆乳はどれ?(食品添加物にNO!)
「まずい」って声もありますが、料理に使う分には全く気にならないですよ~。おすすめです。
また、添加物として使用されている乳糖は少量なので、でっぱ虫は大丈夫なんですが、
それでもお腹を壊すよって方は、裏面を見て「乳糖」と表示されていたら避けてくださいね。