あなたは匂いに敏感な方ですか?
でっぱ虫は、父の加齢臭が全然わかりません。
母は、「あの匂いがわからないって・・鼻おかしいんじゃないの? 」と言いながらファブリーズをまき散らしています。
正直ファブリーズの人工的な匂いの方が苦手です。
香料はファブリーズや香水以外にも食品添加物として利用されるよ。
香料って何から出来てるんだろう。
危険性とかないのかな・・・。
香料って表示されていても何が使われているかわからないしね。
中には危険なものもやっぱり・・あるんだ。
香料アレルギーの症状が出る人もいるし・・香料の正体、ちょっと詳しく調べてみよう。
今回の主役は香料です。
香料は、アイスやジュース、お茶など食品の至るところに忍び込んでいます。
更にはリップなどの化粧品や芳香剤、洗剤、香水、シャンプーなどにも含まれていますよね。
香料の目的は?どんな種類があるの?危険性は?
ちょっとこの香料の正体を暴いてやりましょう。
目次
香料とは
香りをつけるものです。
違います!!
食品に使われる香料は主に、フレーバーと呼び、化粧品等に使われる香料はフレグランスと呼びます。
洗剤や化粧品等の香料・・フレグランス
食品添加物の香料(フレーバー)の目的
香りは、私たちの食欲をかきたたせます。
例えば果汁がほとんど入ってないオレンジジュースに匂いなんてあるはずがありませんよね。
それをオレンジの匂いのする香料を混ぜれば、美味しそうですよね!!
また、時間がたって風味が落ちたものも、香料で香りをつけることによって再び美味しそうな匂いに変えれます。
他にも、とんでもなく臭い、こんなん食べ物じゃないわ!っていう食品も中にはあります。
その匂いを上からかき消すかのように香料をつけて
って匂いに変えることもできちゃいます。
フレーバーの目的
●風味が落ちたものを復活させる
●製造工程などでついた臭いにおいをかき消す
洗剤などの香料(フレグランス)の目的
化粧品や洗剤などに含まれる香料は、香りによってお父さんの加齢臭をかきけしたり、リラックス効果、更には微生物の繁殖を抑えて、防カビ、防腐剤としての役割を持っています。
フレグランスの目的
●リラックス効果
●防カビ・防腐
これらの香料には、天然由来の香料と合成由来の香料があります。
これは、フレーバーもフレグランスも同様です。
天然香料
天然香料には、
〇植物性香料
の2種類があります。
動物性香料の代表的なもの
今ではワシントン条約で保護されているけどね。
※ ムスクとも言う。
クジラの排泄物なんだ。
生臭い悪臭を放っているのに、不思議なことに他の香料に少量混ぜると、女性の体臭にも似た官能的な香りがするそうだよ。この海にうちあげられた結石を「龍のよだれ」が固まったものだと昔の人は考え「龍涎香」(りゅうぜんこう)と名づけたんだって。
クジラ漁が始まると、鯨の解体時に入手していたんだけど今では捕鯨が禁止されているから、海に偶然打ち上げられるしか手に入ることはないんだ。
※アンバーグリスとも言う
官能的・・?
でっぱ虫の体臭はわりかし臭めだぞ・・
霊猫香(れいびょうこう)
香水の香りを長持ちさせる効果があり、また花の香りをより花らしくさせる効果があるため、香水に少量使われるよ。
ただこのやり方が動物虐待なんじゃないかって言われているんだ。
※シベットとも言う。
※カストリウムとも言う。
今では、ワシントン条約で保護された動物から採取されていますよね。
ですので、動物性香料はいずれも希少で貴重なものです。
植物性香料
植物の花やつぼみなどの部位から採取したり、植物全体から抽出したりします。
ですが、植物由来の天然香料は気候などにより、毎年安定して収穫できるわけでもなく、また収穫時期も限られます。
更に、抽出できる量も少ないのでこちらも希少なものになります。
合成香料
「香料」と表示されていたら高い確率で合成香料のことです。
参考:日本香料工業会 香料統計
合成香料とは、自然界には存在しないものを化学的な方法で作っています。
●天然香料から匂いのある成分だけを化学的に取りだした単離香料と呼ばれるもの(例:ハッカ油から得たメントール)
●石油系などと単離香料を化学的に合成した純合成香料
この2つを合わせたらなんと500種類以上の合成香料があります!
多くの原料を混ぜ合わせて作るのですが、その原料の全てを表示することは不可能です。
加工食品の裏に【香料】と表示されているだけで原料がわからないのが現状です。
食品添加物に使われる香料(フレーバー)の種類
香料と一言でいっても上記で述べたように、原料も様々ですしいろいろな種類、形状があります。
香料の形状も、それぞれの食品や加工方法に合った形にしないといけませんよね。
食品添加物に使用される香料には以下の4種類に分けることが出来ます。
飲み物やアイスなど、あまり加熱しないものに使われるよ。
バニラエッセンスも液体だね。
香料ってたくさん種類があるけど、中には危険なものも入っているんじゃないの・・?
あと加工する際に使われる植物油や乳化剤、安定剤がごく少量だとは思うけど、これも原料に何が使われているのかがわからないよね・・。
植物油、乳化剤、安定剤の詳しい危険性はこちらの記事を参考にしてくださいね。
植物油
香料の危険性
危険な香料の種類一例
香料の中で安全性が問題視されているものの1つがジアセチルです。
ジアセチル
そこの従業員が閉塞性細気管支炎になり、
またそのポップコーンを1日2袋食べる男性も発症。
訴訟を起こすという事件が実際にありました。
ラットの実験でもジアセチルを3か月間吸い続けると、リンパ性細気管支炎が発症することがわかっています。
ジアセチルのように、危険なものも香料の中には含まれます。
やはり、何が入っているかわからないっていうのが怖いですね。
だから使用される量はごく少量なので、「危険だ、危険だ」と目くじらをたてる必要はないかもしれないよ。
ただ、毎日毎日とり続けた場合の危険性はわかってませんのでご注意を!
アレルギー
香料アレルギーなんてものもあります。
こちらは食品添加物で使われるフレーバーではなく、香水や洗剤などのフレグランスによるものですね。
特定のニオイを吸い込むことで、めまいや息苦しさなどの症状がでるアレルギーの一種です。
え、これはアレルギーじゃない?
ニオイに含まれている成分の中の化学物質に対してのアレルギー反応です。
化学物質に対し体が「やめてくれー」と拒絶反応を起こし、なにかしらの症状がでることを「化学物質過敏症」と言います。
合成香料には化学物質が含まれていたもんね。だから香料アレルギーは、「化学物質過敏症」の一つだね。
この香料アレルギーにはどんな症状があるかと言うと・・
喉、鼻の症状
息苦しさ
吐き気
めまい
動悸
手足の冷え、しびれ
頭痛
眠れない
うつ
目がチカチカする触れることによっては・・皮膚のかゆみや腫れ
アトピー性皮膚炎 etc
しかし、合成香料は何百種類もあるので、どの物質に対してアレルギー症状が出ているのかわかりにくいのが現状です。
発症した場合、アレルギーを抑える薬を飲むか、出来るだけ香料を避けて生活するしかないのです。
最後に
香料について理解できたでしょうか?
食品添加物に使われる香料(フレーバー)は、私達が食品を美味しく食べるために使われるものでしたね。
化粧品や洗剤、香水などに使われる香料(フレグランス)はリラックス効果や体臭を隠すためなどに使用されます。
こう考えると、香料はある程度、必要なものかもしれませんが・・
もちろん香料の中にも安全なものはたくさんあります。
ですが、食事を楽しむ際は食品添加物の香料(フレーバー)がない、出来るだけ自然な食材の香りを味わえるようになりたいものです。
また、香水などのフレグランスも人工的な香りが気持ち悪いと思う方もいるので、自分が香水などをつける時も最小限にしたいものです!