あー今日の夜ご飯作るの面倒だなあ。
なんか最近疲れやすいなあ。
そんな時は・・リンゴ酸って知ってる?
名前的にリンゴに関係ありそうだぞ。
そういえばジュースとかアイスの原材料名に「リンゴ酸」って文字あったなあ。
あと歯磨き粉にもリンゴ酸含まれてたな・・
今回の主役は疲労回復にも効くリンゴ酸が主役です。
このリンゴ酸は疲労回復以外にも効果があるのでしょうか。
どんな食品に含まれているのか。
危険性はないのか。
ちょっとリンゴ酸の正体を暴いてやりましょう。
目次
リンゴ酸とは
リンゴ酸とはぶどうなどの果物や野菜などに含まれる有機酸の1つです。
食品関係では、果物や野菜に含まれている酸っぱい成分を有機酸と覚えておけば大丈夫です。
だから酸味料としても使われます。
じゃあなんでリンゴってゆう名前がついているの?
最初に、この酸が発見されたのが、リンゴの中からだった!それだけです。
じゃあ、他にはどんな食品にこのリンゴ酸は含まれているんだろう。
リンゴ酸が含まれる食品
リンゴ酸が含まれる食品一覧(食品添加物としてリンゴ酸が使用される加工食品はのぞく)
梨
ぶどう
さくらんぼ
バナナ
いちご
トマト
梅
グアバ
ざくろ
びわ茶
なつめ
かりん
クサボケ
しいたけ
いも類
きゅうり
ワイン
リンゴ酢
米酢 etc・・
リンゴ酸の効果
クエン酸サイクルを活発化
クエン酸サイクルを活発にしてくれます。
クエン酸サイクルとは、動いたり、食べたりなどの私達が生きる上で大切なエネルギーを作り出すサイクルのことです。
リンゴ酸はそんなクエン酸サイクルを活発にしてくれる!!
それすなわち、疲労回復に効果があるんです!
弱アルカリ性に
リンゴ酸には、体内を弱アルカリ性に保つ効果があります。
よって体を弱アルカリ性に保つことで老化防止になるんです。
その結果、アンチエイジングや、美肌、胃腸病の予防、自然治癒力を高めてくれるんです。
消炎効果
喉の炎症を抑えて痛みを抑えます。
咳止めの効果もあるそう!
身体全体の炎症を抑えて、関節の痛みを取り除きます。
喉の炎症を抑える効果があったんだ!
※これより以下は天然のリンゴ酸ではない、化学合成されたリンゴ酸効果になります。
化学合成されたリンゴ酸については後で詳しく説明します。
傷んだ髪のダメージケア
シャンプーにリンゴ酸はよく配合されています。
PH調整剤の役割があります。
髪は傷むとアルカリ性に傾きます。
リンゴ酸には、アルカリ性に傾いた髪を酸性に戻すことが出来ます。
その結果、サラサラヘアに!!
ホワイトニング
歯磨き粉にもリンゴ酸はよく含まれています。
リンゴ酸の酸性の力で、歯の汚れを浮き上がらせて落とす働きがあります。
更に、再び汚れがつくのも防ぐためホワイトニング効果があります。
カルシムの吸収
リンゴ酸+クエン酸+カルシウムが合体!!
その名も・・クエン酸リンゴ酸カルシウム!!
※クエン酸・・すっぱーい成分です。
梅干やレモン、みかんなどの柑橘系にいる子。
カルシウム君は、消化器官の酸やアルカリの状態によって吸収されやすかったり、されにくかったり・・
でも、このクエン酸リンゴ酸カルシウムは・・カルシウムがとっても吸収されやすい進化系バージョン!
古い角質を取り除く
石鹸や、化粧水などにも配合されています。
リンゴ酸は、肌の古い角質層を溶かし、表皮細胞といわれる1番上の成分だけをおさらば出来ちゃうのです。
そして肌の自然治療によって、新しいピカピカの皮膚が再生し、その結果美肌効果があります!
いわゆる、ピ―リングってやつです!
でも、リンゴ酸にも化学合成されたものがあるって言ったよね?
L-リンゴ酸とDL-リンゴ酸の違い
天然なものはL-リンゴ酸。
リンゴ、ブドウ、梨などの果物に含まれるのは、このL-リンゴ酸です。
これは添加物として使ってもいいよ!と認められていないため、加工食品に使われることはないです。
私達が、ジュースやアイスなどの加工食品から口にしている、もしくは歯磨き粉や化粧水、シャンプーなどに配合されるリンゴ酸はDL-リンゴ酸です。
これは人の手によって作られた化学合成品です。
DLリンゴ酸そのものも、危険なものではありませんよ。
DLリンゴ酸は上記した通り、歯磨き粉やピーリング、シャンプーなどに使用されます。
更に、このリンゴ酸、名前の通り爽やかな酸味がありましたよね。
酸味料としても利用されるし・・
加工食品が悪くなるのを防ぐための、
食品の酸性度、アルカリ度を調整するPH調整剤や、乳化剤 にも使われているんです。
※乳化剤とは、本来混ざりあわないものを無理やり混ぜ合わせるもの
一括表示が認められるため、乳化剤などの表示の裏にかくれんぼしちゃってます。
DL-リンゴ酸が含まれる加工食品
アイス
ガム
キャンディー
清涼飲料水
マーガリン
マヨネーズ
ソーセージ
など・・
DL‐リンゴ酸が含まれる化粧品
化粧水
石鹸
シャンプー
歯磨き粉
クレンジング
美容マスク
ピーリングゲル
など・・
リンゴ酸の濃度が濃すぎる場合、皮膚刺激、眼に入った場合、眼刺激が起こる可能性があります。
リンゴ酸は皮膚刺激が起きないよう配合されていますが、ピーリング系の化粧水は配合量が多いので、少し注意が必要かもしれません。
参考:安全データシート
またリンゴ酸を摂取しすぎると、口内炎になるので気を付けましょう。
リンゴ酸摂取量目安
Lリンゴ酸もDLリンゴ酸も過剰摂取は気を付けましょう。
(1日の摂取量目安1.2g)
中くらいのリンゴなら、1個につき1.2gだね。
しいたけには100g中1gのリンゴ酸が含まれています。
酸味料として使う場合は使いすぎ注意だね!
DL‐リンゴ酸が酸味料、乳化剤、PH調整剤に使用されていたとしても一括表示が認められているから、私達消費者にはわかりません。
ですので含有量もわかりません。
最後に
天然のL‐リンゴ酸は体への素敵な効果がいっぱいありましたね。
このL-リンゴ酸はブドウを原料としたワイン、リンゴ酢、野菜や果物そのものに含まれています。
梅干しにも含まれています。
体の健康のためにも、そういった自然のものから積極的に摂取していきたいですね。
それとは逆に、DL‐リンゴ酸は食品添加物や化粧水などに使用され、化学合成品でした。