こんにちは。でっぱ虫です。
でっぱ虫達は高松平家物語歴史館にやってまいりました。
義母が平家物語が大好きなもので。
正直・・
と思っていたんですが、歴史に詳しくなくてもなかなか楽しめました。
平家物語の簡単な説明を交え、中をのぞいてみましょう。
平家物語の全体のあらすじがつかめると思いますよ。
目次
高松平家物語歴史館
平家物語のあらすじだけを知りたい方は読み飛ばして下さいね。
高松平家物語歴史観では・・
コスプレできます。
あの鎧を着ているのが実は・・
よく悪人面だねって言われるんだ。
・・・なんて嘘です。
あれ、蝋人形です。
でも本当にコスプレはできます。
頭被って武器持つだけですけどね。
記念写真をパシャリとやらせていただきました。
しかし私達、皆様に見てもらうほどの顔面をしておりませんので、写真のアップは控えさていただきます。
ちなみに1階は四国の偉人館みたいになっています。
ドレスの方はかの有名な東京ブギウギうたった方みたいです。
というか思ったよりも本当にリアルで驚きます・・。
肌質とか、眉毛や髭など芸が細かい。
他にも龍馬とか色々いました。
ですが、1階はすみません。
あまり興味がないのでスルーさせていただきます笑
2階に上がる階段にど迫力な一の谷の合戦風景です。
右 義経
左 弁慶
平家が屋島(高松)を本拠として城を構えて「掛かってこいや!!源氏!!」って感じで海を眺めながら、戦いに備えます。
しかし、まさかの背後の絶壁の山から義経が奇襲をかけ、びっくらこいて逃げ出します。
その絶壁を下りてくる様、迫力すごすぎて怖いです。
さあ、ここから平家物語の流れに沿って見ることが出来ます。
平家物語
第一景 平忠盛 鬼捕まえる
手前 忠盛
すると褒美に白河院が自分の子を宿った女を忠盛にくれます。
こうして生まれたのが、かの有名な平清盛。
異常な出世を遂げたのは天皇の子だったからっていうオチです。
今でもありそうな話ですね。
自分の子供だと思って育てたら実は他の男の子供だったとか。
それが天皇の子ならいいけど・・
第二景 平家にあらずんば人にあらず
よって、清盛の身内も高級貴族になれました。
清盛の妻の兄(時忠)が「平家にあらずんば人にあらず」という性格の悪さが露呈する名言を残します。
井の中の蛙を見事に体現してくれております。
ですが、権力とお金を持った人が、他を人扱いしないのは今の現代でもそうかもしれませんね。
ちなみに広島の厳島神社は清盛が建てました。
第三景 仏御前、祇王を訪ねる
他にいい女がいたら、寵愛していた女を捨ててたんですね。
それが、あまりにも辛くてこの女性達は嵯峨の奥で、尼になりました。
第四景 清盛の孫、摂政・基房を辱める
馬に乗っているのが資盛(すけもり)
道で摂政・藤原基房の行列とすれ違うが、馬から下りて礼することもなく通り過ぎようとします。
だが、「無礼だ」と基房の家来に、馬から引き落とされました。
そして、それを聞いた清盛が大変怒って、「基房にやり返してこい」と命令して、基房の行列を辱めます。
摂政、関白がこんな目に合うなんて前代未聞のことです。
第五景 俊寛のみ許されず
手前 俊寛
平家を倒す計画(鹿谷の陰謀)を立てますがばれます。
そして企てた人達が、島流しされます。
その中でも俊寛は特に清盛に憎まれ、1度も本土に戻れることはありませんでした。
遠近法ですかね。
この狭い空間で、船にのっている人達を遠く見せようとしているので、船にのった大変小さい蝋人形と、でかすぎる俊寛。
写真ではいい感じに撮れましたが・・
第六景 物の怪
桓武天皇が平安京を建ててから初めてのことでした。
これには人々も動揺しました。
動揺して詩なんか唄っちゃいます。
風ふく原のすえぞあやふき
咲き出る花のように美しいこの平安京を捨てて、潮風がふきすさぶ福原へ行くのだ。その行く末が危ぶまれる。
危ぶまれた通り、新しい都では色々な物の怪が出るようになります。
また帝も臣下も嘆いたことから清盛は結局、旧都に戻ります。
しかし神戸に都を遷したのも、港があったからです。
これは、日宋貿易を行うためで、貿易の重要性を理解していたんですね。
それにしても、物の怪大変気持ち悪かったです。
だって、枕元に
第七景 平家軍 富士川で大敗
平家の軍も富士川を挟んで源氏と対峙します。
しかし、平氏軍は水鳥の羽音を敵の大部隊の襲来と勘違いして戦わずに逃走します。
第八景 大仏を焼く
寺や民家を焼いて回りましたが、中でも悲惨だったのが東大寺の大仏殿です。
大仏が溶け崩れ、敵が登ってこないようにと梯子をはずしていた老人や子供1700人が焼け死んだそうです。
焼死者は3500人にもなったとのこと。
うーん。
なんたる無慈悲。
第9景 清盛 高熱を発して死亡
北斗の拳みたいですね。清盛を水槽に入れればお湯になり、水をかけても湯気になって体に当たらない。
いよいよやばいです。
そんなとき、残した遺言が
ただ1つ思い残すことは、源頼朝の首を見なかったことだ。その首を私の墓の前にかけよ。
そして64歳で死亡。
「あたあたあた」言ってた清盛が
それにしても「この世の望みはすべて達せられた」ってすごいですね。
天皇をコントロールするほどですものね。
彼は、日宋貿易で富を蓄え、宋銭を輸入し、お金の概念を根付かせたともいわれます。
武士としてだけでなく、商人としての才能もあったのですね。
しかし、流れはここで一気に変わります。
第10景 一の谷の合戦
先ほど、2階にあがる階段での場面につながるわけですね。
平家達は、海からくるかと思ったら、義経達が背後の絶壁からやってきたってやつですよ。
第11景 平敦盛と熊谷直実(くまがいなおざね)
すると、律儀に敦盛は戻ってきちゃいます。
熊谷直実は、首を落とそうとするも、自分の息子と同じくらいの年代(16歳~17歳)の美少年に驚きます。「名のある武将とお見受けする。名乗れ」
と名前を尋ねても
「首をとって人に見せれば知っていよう」
と答えるばかりです。
助けようとしたが、源氏の武士たちが来るので泣く泣く首をとりました。
敦盛は清盛の甥で、笛の名手であったそうです。
直実は武士の身を嘆き、仏門に入りました。
ちなみに、源義経は実写化されると、大変美少年かのように描かれますよね。
しかし、実際、教科書で彼の顔を見たときに衝撃を受けたのは
熊谷直美の嘆きの言葉
天井世界の時間の流れに比べたらはかない夢や幻のようなもであり、命あるものは全て滅びてしまうものだ
この詩はのちの織田信長も気に入っており、桶狭間の戦いの前に詠んでいます。
しかし、信長がこの詩に込めた意味は
「所詮50年しかないのだから、思い切ってやってやるぞ」という出陣にあたっての覚悟のセリフだといわれています。
無常を感じて儚い人生を嘆くのか、どうせ短い人生やることやってやろうと思うのか・・
第12景 那須与一 扇の的を射る
夕方になり、合戦がやむと、平家が挑発してきます。
小舟の竿の先に扇をたてて、袴の美しい女が手招きしています。
やれるもんならやってみなさい。
みたいな感じでしょうか?義経は那須与一に扇の的を射るように命令し、見事、扇を打ち抜きます。
両軍から歓声が上がったそうです。
ここ、大事な転換点となっています。
第13章 安徳天皇入水
源氏は水軍をもつ豪族を味方につけ、遂に壇ノ浦での決戦です。
初めは平氏が優勢ですが、潮の流れが変わると源氏が平氏を圧倒しました。
いよいよ清盛の未亡人である二位尼は覚悟を決め、まだ8歳の安徳天皇に「波の下にも都がございます」と慰め入水しました。
第14章 平教経 最期
「もはや勝敗は喫した、これ以上の殺生は罪作りである」という総大将、平知盛の言葉を受け、義経の首を道ずれにしようとします。
しかし、義経に逃げ切られると、覚悟を決め、「わしを生け捕りにしてみよ!!」と源氏方を挑発。
教経を倒し手柄にしようとして組み付いた力自慢の安芸太郎、次郎兄弟を両脇に抱えながら海中に身を投げます。
享年26歳。
恐ろしい。
第15景 平家滅亡
総大将、平知盛も「見届けるべきことは見終わった。今は自害しよう」と言って、乳母子と共に、海に沈みました。
こうして平家は滅亡しました。
「平家にあらずんば、人にあらず」あの言葉が嘘のような栄華からの転落ですね。
そして滅亡と反して、新しい時代の幕開けです。
ちなみに壇ノ浦の戦いで平氏は赤旗、源氏は白旗を掲げて戦ったのです。
これが今の運動会でも赤組と白組に分かれる由縁です。
第16景 祇園精舎の鐘の音
やがて人も訪れぬ場所で安徳天皇と平家一門の人々の菩提を弔う尼になりました。
第17景 琵琶法師
ただ、鎌倉初期に「平家物語」の原形ができ、その後様々に手が加えられたとされています。盲目な琵琶法師が民衆に語って聞かせました。
今の一人で黙って読む小説とは違います。
室町初期には、数百人の琵琶法師がいて、「平家物語」を語ったとされています。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけきものも遂には滅びぬ、偏に風の前に散りに同じ。
訳
沙羅双樹の花の色にはどんなに勢いの盛んなものでも、いつかはほろびゆくという事をあらわしているように見える。
おごりたかぶっている者も、その地位には、長くはいられない。
ただ、春の夜の夢のように、短くてはかない。
強い者も、最終的にはほろんでしまう。
まるで、風に吹き飛ばされる塵と同じようだ。
私達の今の生活も、当たり前ではないということですね。
まだ戦後70年しか経っていません。
どのように世の中の形、あり方が変わっていくのかはわかりませんが・・・
ちなみに
この平家物語歴史館、人生の教訓のようなものをしみじみ感じていたのに、最後、軽いお化け屋敷を回った気分で終了しました。
何故か?
だから是非、行ってみてね笑
場所 営業時間
高松平家物語歴史館
香川県高松市旭町3丁目6-36
9:00~17:30
年中無休
公式ホームページからネット予約すると割引がききますよ。
紹介しきれなかった情報や、蝋人形のリアルさ、迫力はぜひ、足を運んで体験してみて下さい。