こんにちは。でっぱ虫です。
共役リノール酸のサプリメントって色々売っていますよね~。
サプリメントだとカプセルで大量に共役リノール酸を摂取できます。
ダイエット目的や、筋力アップのためにサプリメントで手軽に摂取したいなあって思っているあなた。
・・ちょっと待って。
何やら、共役リノール酸が危険という噂もあります・・。
実際サプリメントから摂取して安全なの?
ってかそもそも共役リノール酸って何者よ!?
というわけで調べてみました!!
この記事では
共役リノール酸の効果は?
共役リノール酸は安全なのか、危険なのか?
サプリメントで摂取していいのか?
共役リノール酸が含まれる食品は?
これらについて詳しく書いています!
読むのが面倒な人は最後のまとめだけ読んでくださいね。
目次
共役リノール酸とは
共役リノール酸とは、不飽和脂肪酸の一種です。
不飽和脂肪酸とは常温では液体の脂肪酸で、身体を作る大切な栄養素です。
では、共役リノール酸とは大豆油などの植物油に含まれるリノール酸とは何が違うのでしょうか??
リノール酸を知らない人のためにアフレコでおさらいです。
僕はリノール酸。
僕も、少し太めの不飽和脂肪酸(固まらない脂肪酸)。
僕はいい奴にも悪い奴にもなる二重人格者です。
僕を適量だけ身体の中に入れてくれれば、悪の悪玉コレステロールやっつけてあげるし、エネルギーを生み出しますよ。
あなたになくてはならない存在なんです。
でもあなたが調子にのって僕を身体の中に入れすぎると、もう1つの悪い顔がでてきます。そう!味方のはずの善玉コレステロールまでやっつけちゃうのさ!酸化もしやすいから悪と手を組んでガンにも変身しちゃうよ!!
肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんなど、ほとんどが僕の仕業かもね!
春になると花粉症困るだろう?あれも僕が原因かもね。
アトピーとかもね!血管をつまらせるイタズラもしちゃうし、やりたい放題さ!!!
このようなリノール酸とは反して・・
今日の主役、共役リノール酸は乳製品や牛肉などの肉類に多く含まれる脂肪分のことです。
リノール酸と共役リノール酸は全く関係がないわけではなく、深い関係があります。
リノール酸と共役リノール酸の関係
共役リノール酸は、リノール酸を原料にして作られるのです。
共役リノール酸は人間の体内で作られることはありません。
牛や羊などのはんすう動物の胃で作られます。
※はんすう動物とは、一度飲み込んだ食物を再び口に戻して咀嚼する動物
牛や羊が、リノール酸をたくさん含んだ餌(大豆粕や、とうもろこし、牧草)を食べると、胃の中に住む微生物がリノール酸を共役リノール酸に変身させるのです。
リノール酸⇒共役リノール酸ってことですね!!
では、リノール酸は過剰摂取は身体にはよくないと言われますが、共役リノール酸はどうなのでしょうか??
身体にとってあまりよくないの??
いいえ。
栄養学において、リノール酸と共役リノール酸は全く別の栄養素です。
働きや効果も全然違います。
むしろ身体にいいという説が多いんですよ!!
どんな効果があるのか順番に見ていきましょう。
共役リノール酸の効果
体脂肪を減らす
例えるなら、共役リノール酸は2つのことを応援する頼もしい応援団なんです!
体脂肪が分解されて出来た脂肪酸君を燃やすことを応援
つまり、脂肪を燃焼してくれるんですね。
頼もしいですね~。
実際に、共役リノール酸を毎日摂取することによって、体脂肪が減ったという実験結果は多数報告されています。
脂肪を溜めこまない
共役リノール酸は、先程は立派な応援団でしたが、もう1つの顔があります。
それは警察官のように取締りをしてくるんです!
脂肪燃焼をして、なおかつ脂肪を貯めこまないようにしてくれる・・なんて出来る奴!!
筋肉に栄養を届ける
さらにさらに、共役リノール酸のもう1つの顔。
それは運び屋です。
薬を運ぶわけじゃありません。
栄養素を運ぶのです。
どこに?
筋肉にです。
そうです。
共役リノール酸は筋肉に栄養を運ぶ、運び屋でもあるんです。
筋肉が栄養をもらってどんどん成長し、筋肉量が増えると必然的に、基礎代謝がアップします。
すると、痩せやすくなるし、疲労回復も早くなる、まさに一石二鳥です。
抗酸化作用
共役リノール酸には抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、酸化ストレスから身体を守ることです。
詳しくは以下の記事で書いてます。
酸化ストレスとは?身体がサビるってどうゆうこと?
簡単に言いますと・・
●紫外線
●激しいスポーツ
●運動不足
●たばこ
●排気ガス
●油の多い食事
●ストレス
このような環境で生きている私たちは必然的に身体が酸化=錆びてきます。
その結果、以下のような病気にかかりやすくなります。
●しわ
●アルツハイマー
●疲労
●動脈硬化
●ガン
●糖尿病
●シミ・ソバカス
●パーキンソン病
●肥満
このように身体が錆びないようにする力のことを抗酸化作用といいます。
そして、この共役リノール酸にはその力があるのです!!
ということは、上記のような病気を防ぐ力があるということですね!!
うーん!!素晴らしいですね!!(^O^)
共役リノール酸万歳!!
よーし!!!いっぱい摂取しよう!!!
と思ったあなた。
・・・・ちょっと待ったーーーーー!!!!!!!!
実は、この共役リノール酸、
オランダのマーストリヒ大学の研究によって
心臓疾患に悪影響という報告もあるんです。
え(´⊙౪⊙)
共役リノール酸は危険?
共役リノール酸は別名、天然のトランス脂肪酸です。
え!!!!トランス脂肪酸ってあの悪魔のようなやつですよね!?
トランス脂肪酸とは。どんな食品に含まれるの?その怖い危険性は?
その悪魔っぷりを、上の記事で詳しくかいています。
ただ、今まで問題視されていたのは人工的に発生させる人工トランス脂肪酸だけでした。
しかし、牛や羊などの胃に棲む微生物によって発生する天然のトランス脂肪酸に対しても、この研究は警鐘を鳴らしているのです。
「天然であれ、人工であれ、トランス脂肪酸は心筋梗塞を23%も増やし、心不全による突然死を47パーセントも増加させる」と発表したのです。
実験を簡単に要約すると・・
61人の男女に
共役リノール酸(天然トランス脂肪酸)
オレイン酸(悪玉コレステロールをやっつけたりといい油脂)
の3種類の油脂を3週間づつ順番を変えて摂取してもらい、合計9週間。
その効果は・・??
実験結果
オレイン酸に比べて、人工トランス脂肪酸、共役リノール酸の方は悪玉コレステロールを著しく増やす
逆に、人工トランス脂肪酸、共役リノール酸ともに善玉コレステロールはオレイン酸に比べ少ない
中性脂肪は人工トランス脂肪酸の次に共役リノール酸が多くなった
総コレステロール、善玉/悪玉コレステロール比率は人工トランス脂肪酸、共役リノール酸共に同様値だった
簡単に言うと、
共役リノール酸は悪玉コレステロールを増やす作用がある。
ひいいいい!!!
結局、共役リノール酸はどうなのよ
こういった怖い実験結果もありますが、身体に良い効果をもたらすという実験結果も多数存在しています。
共役リノール酸は私たちにとって、安全なのか有効なのか、それとも悪なのか、まだ完全に明らかにされていません。
これからの研究に期待ですね。
ただし、共役リノール酸をダイエット目的や筋肉増強のためにサプリメントで大量摂取するには少しリスクが高いと思われます。
ちなみに、食品から摂取する分にはごく少量なので問題ないと思われます。
ちなみに共役リノール酸が含まれる食品には、
牛肉や羊の肉などに多く含まれます。
また卵やサーモン、ゴーヤにも少量ですが、含まれています。
※遺伝子組み換えがされたコーンなどを餌にした劣悪な飼育環境で育てられた牛肉や羊肉は危険です。
ですので、牧草で育てられたグラスフェッド牛肉などを選びましょう。
また、グラスフェッドバターもおすすめです。
グラスフェッドバターとは?普通のバターとの違い4つ!おすすめの商品も紹介します
ちなみに牛乳やチーズにも共役リノール酸は含まれていますが、カゼインなどの理由であまりおすすめできません。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
カゼインとは。その危険性!実は悪魔の申し子のような奴だった!?
まとめ
共役リノール酸とはリノール酸を原料にはんすう動物の胃で作られる天然のトランス脂肪酸。
1 体脂肪を減らす
2 脂肪を溜めこまない
3 筋肉に栄養を届ける
4 抗酸化作用
共役リノール酸は心筋梗塞、突然死のリスクを高めるとの実験報告もあり。
いまだに、私たちにとって安全なのか危険なのか完全に解明できていない。
共役リノール酸は、乳製品や牛や羊の肉に含まれているが、サプリメントで大量摂取は控えた方がよい。